青森県観光

硫黄臭が立ち込め、地獄さながらの風景が広がる恐山は、死後の世界や死者に寄り添う癒しの場で、日本三大霊場の一つに選ばれています。神秘的な場所での現実離れした空間は他で味わえませんし、かっぱの湯として知られる「薬研温泉」、エメラルドグリーンの綺麗な「宇曽利山湖」など、非日常感を存分に楽しめるエリアとなっています。まぐろで有名な大間では、漁師さん自らが店で焼いた、旨味が濃厚なカマをその場でいただく贅沢体験もできるので、先客のかもめたちに睨まれながら、美味しい旅となりますよ。　

三陸海岸の一角を担う八戸は、太平洋に面しているため自然豊かな観光スポットが盛りだくさん、遺跡が多く発見されたり、手付かずの自然に包まれて湯に浸かれる露天風呂が多いことも特徴です。島の上に位置する「蕪島神社」はウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定され、毎年3～8月頃、子育てに飛来した数万羽のウミネコで島が埋め尽くされます。自分の株が上がるご利益、かぶあがり祈願で有名なパワースポットとしても知られ、ウミネコの糞がついたら ❝運がつく❞ ので、縁起が良いそうですよ。

有名な ❝青森ねぶた祭❞ を年中体感できる施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」を始め、美術館や、大自然が織りなす絶景がオススメの観光地です。日本最大級の縄文集落跡「三内丸山遺跡」では、一歩足を踏み入れると、まるで5000年前にタイムスリップしたような数々の建物跡やお墓、再現された倉庫が目の前に現れます。ねぶたの歴史に触れ、豊かな海の景色を堪能しながら、青森の人が作るアートや日本屈指の規模を誇る遺跡に触れる観光はいかがでしょうか。

「十和田湖」は火山活動の威力と美しさを堪能できると、訪れる観光客に大人気のスポットで、極寒の冬でも湖面が凍らない事から、神秘の湖と言われています。「奥入瀬渓流」は四季の変化により見える景色が変わるのがポイントで、まるで絵に描いたような風景が広がっており、清らかな空気と滝、生息するコケの美しさに感化されることでしょう。東北の大自然を存分に味わえるエリアとなっています。

青森県と秋田県にまたがる白神山地は、世界最大級の「ブナ原生林」で有名で、その神秘的な世界は、ジブリ映画【もののけ姫】の舞台となりました。このエリアでは、珍しい植物相や鳥類、ヤマネやニホンザルといった貴重な生態系があり、これらを世界的レベルで守るべく、日本初のユネスコ世界自然遺産となりました。青インクを流し込んだようなコバルトブルーの湖面が美しい「青池」は、光の当たり具合や時間帯で水の色が変化し、様々な表情を見せてくれるのが魅力的です。

さくらまつりやりんごで知られる弘前は津軽藩の城下町として発展した街ですが、明治時代に教会やモダンな洋館も多く建てられ、和と洋が色濃く残るハイカラな雰囲気のエリアです。東北地方のシンボル「弘前城」は江戸時代から約260年間政治の中心地として機能し、建造された城門や天守閣は、重要文化財に指定されています。「弘前公園」で桜を鑑賞したり、カフェでアップルパイを食べたり、素敵なセレクトショップでお買い物を楽しんだりと、女子旅にいかがでしょうか。

津軽という地名にはロマンに満ちた五感があり、代表的な観光地として「竜飛崎」が第一に挙げられます。岬の先端は、まさに絶壁が海に落ちているという表現に相応しい眺めで、晴れた日にはコバルトブルーに輝く日本海が最高に素敵です。「高山稲荷神社」はフォトジェニックなスポットとして注目されており、千本鳥居がまるで龍のようにクネクネと続く、ドミノのような不思議な光景で、外国人観光客も多く訪れます。「赤～いりんごの並木道」では真紅の可憐な花が見もの、「太宰治記念館」も有名で、全国から太宰治の愛好家が訪れます。