長崎市の「坂道景観13選」に選ばれた長崎港を一望できる異国の薫り漂う石畳の「どんどん坂」。雨に濡れた石畳はより一層趣が増します。
グラバー園や大浦天主堂に近い南山手の静かな住宅地にあり狭く長いまっすぐな坂は、歩きだしたら止まらなくなりそうな急勾配。洋風の古い石畳の両側には、美しい赤レンガ造りの「旧マリア園」や数軒の洋館が現存、外国人居留地の面影が色濃く残されとてもエキゾチックな雰囲気です。
坂の脇には三角溝と呼ばれる排水溝があり、水流の速さを調節するために溝の形を坂の上部からU字、中部のV字、下部の矩形へと変化させ流れをスムーズにする工夫がされています。雨が降ると雨水がドンドンと音をたてて流れてくることから通称「どんどん坂」になったとか。
坂の頂上からは、広い青空と長崎港を中心に山々が取り囲むすり鉢状の長崎ならではの景色が広がります。夕暮れから夜にかけての眺めは素晴らしく、ライトアップされた長崎造船所と世界遺産の「ジャイアント・カンチレバークレーン」がキラキラ輝いて見えます。静かで落ち着く知る人ぞ知る穴場スポット、夜景をゆっくり楽しむことができます。