国指定重要文化財である「旧長崎税関下り松派出所」を保存利用した、長崎の伝統工芸である「べっ甲細工」と「税関に関する資料」を展示する施設です。
長崎港は鎖国時代、唯一の外国との窓口として開かれ、開国後も重要な貿易港として税関が置かれました。その派出所として1898年に「旧長崎税関下り松派出所」が建築され、1990年3月には国の重要文化財に指定されました。明治時代の税関施設の状況をよく伝えており、歴史的価値が高いだけでなく「長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館」などと共に、大浦海岸通りの異国情緒感漂う景観を作り出しています。
館内には、社団法人日本べっ甲協会から寄贈を受けた約300点の貴重なべっ甲が展示されていますので、是非とも歴史と伝統に培われたべっ甲の伝統工芸に触れてみてください。