長崎奉行所という歴史的な建物を、江戸時代に置かれていた長崎諏訪の杜に復元し展示している、ユニークな体験型博物館。
建築家黒川紀章設計の瓦屋根と美しい白壁、立派な石垣に囲まれた復元奉行所と黒い切妻屋根の本館は、和風建築と近代建築が融合していて、まさに「アート」!建物の一部は、なんと発掘された江戸時代のものをそのまま利用しているそうです。
博物館のテーマは「近世長崎の海外交流史」。約400年に及ぶ海外交流の歴史を物語る多数の貴重な歴史的資料や美術工芸品、古文書を収蔵・展示し、「長崎学」の研究拠点となっています。
常設展示では海外との貿易や、キリスト教、中国・オランダとの交流などの歴史を中心に長崎独特の文化も紹介。「パズル」など五感をつかって学べる体験コーナー、伝統工芸の製作体験、マルチスクリーンによる迫力映像など、長崎の歴史の流れを身近に学ぶことが出来るように工夫されています。
「長崎奉行所ゾーン」は、かつてこの場所に建っていた「長崎奉行所 立山役所」を忠実に復元しており、裁判記録にあたる「犯科帳」や重要文化財の「踏絵」などのキリシタン関連資料を展示しています。
季節ごとにさまざまな企画展やイベントを開催していますので、子どもから大人まで飽きることなく、楽しく歴史を学ぶことができます。