高島地区は、石炭産業を唯一の基幹産業として明治から昭和の時代まで発展しました。しかし、国の石炭政策の変更等により1986(昭和61)年に歴史と伝統のある三菱高島炭鉱は閉山しました。
この高島石炭資料館は1988(昭和63)年の開設以来、坑内外で使用されていた人車(トロッコ)など、炭坑の貴重な石炭資料を保存・展示しています。館前の緑地広場にある端島(軍艦島)の模型は、端島炭坑操業時の活力溢れる姿を後世に伝えるため設置されました。町内の古写真や昔の農機具など民族資料も多数展示。映像コーナーや図書資料などを含め、わかりやすく観覧できるよう工夫されています。
高島ではこの施設のほか、世界文化遺産「高島炭坑(北渓井坑跡)」やグラバー別邸跡、三菱の創設者岩崎弥太郎之像など日本の近代化を支えた史跡を見学することができます。